ご挨拶

2022年度より本会の会⻑を拝命いたしました、広島⼤学⼤学院医系科学研究科外科学の髙橋でございます。第1回が1974に開催された⾮常に歴史のある会であり、私は第116回よりしばらく会⻑を務めさせていただくこととなります。

本会は、「がん治療」という⾮常に⼤きな括りとなりますので、⽇々臓器別診療を⾏っている⽴場からすると、普段のような検討を進めることが難しい部分も多いかと思います。⼀⽅で、さまざまな分野でゲノム情報に基づいた遺伝⼦診療が開始されるようになり、それはがんの分野でも同様で、治療⽅針というものがそれによって変化してきている、ということがいえるかと思います。その意味で、臓器を超えた発想というものが新たな治療法を⾒出す機会になるかもしれません。これは、これからのがん治療の⼀端にしか過ぎないとは思いますが、必要なことではないでしょうか。もちろん、本研究会を通じて、普段のような検討を⾏うこともあるでしょう。意外と他の診療科のがんに関する勉強をする機会は少ないと思いますので、予期せぬ発⾒も期待され、その辺りもこの研究会の魅⼒かと思います。

いずれにしましても、歴史ある本研究会の活動を通じて、臓器や領域を超えた全⼈的がん治療の発展に貢献し、社会との連携を⼀層前進させることができればと考えております。

広島がん治療研究会
会長:髙橋信也

沿革・歴史

1974年~1982年 第1回~24回 広島がん治療研究会 会長:三好秋馬
1982年~1989年 第25回~45回 広島がん治療研究会 会長:服部孝雄
1989年~2000年 第46回~78回 広島がん治療研究会 会長:田原榮一
2000年~2004年 第79回~86回 広島がん治療研究会 会長:峠 哲哉
2004年~2014年 第87回~106回 広島がん治療研究会 会長:安井 弥
2014年~2018年 第107回~112回 広島がん治療研究会 会長:大段秀樹
2019年~2021年 第113回~第115回 広島がん治療研究会 会長:岡田守人
2022年~ 第116回~ 広島がん治療研究会 会長:髙橋信也